Q:家賃収入の申告について。 名前:宮崎 2003年9月12日up  

9年ほど前にマンションを購入した会社員です。
5年ほど住んでいましたが仕事の都合で転居しました。
転居場所から戻る可能性が少ないのでマンションの売却も考えましたが、売却代金とローン残高にかなり開きがあったので断念しました。

マンションはしばらくは空き家でしたが、ローンの支払いをしながら今の住まいの家賃を払っていくことが苦しくなってきたので、2年ほど前から賃貸に出し、家賃収入でローンの支払いを穴うめしています。
いまのところ家賃収入よりもローンの支払い+管理費の方が遙かに多いのでずっと赤字です。

そこで質問ですが以下の内容で、家賃収入分を確定申告した方がトクになるのでしょうか?
また申告するならば昨年以前の分までさかのぼってできるのでしょうか?
申告する場合に書類作成をご依頼する場合は手数料等の料金はいくらぐらいかかるものでしょうか?

家賃収入:85000円/月
ローン支払い:約120000円/月(ボーナス込み)
マンション管理費:約15000円/月
源泉徴収税額は200000円ほど

以上よろしくお願い致します。

  A:不動産所得が赤字となれば、給与所得と通算して所得税の還付を受けることができます。
マンションを賃貸しているので、その収入は不動産収入となります。
不動産所得が赤字となれば、給与所得と通算して所得税の還付を受けることになります。
還付申告は5年間さかのぼってできます。

ここで一つ注意したいのは、キャッシュフローが赤字でも必ずしも不動産所得が赤字にならない点です。というのは、毎月のローンの支払いのうち経費となるのは金利部分だけです。

整理して書くと
不動産所得=不動産収入-(借入金の利息+減価償却費+固定資産税+管理費)
となります。

不動産所得が20万円以内なら申告する義務はありませんが、超えているならば給与所得と合算して申告しなければなりません。

税理士さんに申告を依頼すると5,000〜10,000円/1年分で引き受けてくれると思います。
タダですませるのなら、必要書類を持って所轄税務署の個人課税部門へ行けば書き方を指導してくれます。

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